講演の中で中村医師は、１６世紀にヴィッテンベルグの街でペストが流行した際にルターがどのような行動を取ったかを紹介され、キリスト者のあり方についての問題提起をされました。ザクセン候（当時のその地域の領主）はルター達に感染を避けるために退避を命じたにもかかわらず、ルターはこれを拒否し、街の病人や教会員のケアに奔走したそうです。それに対して現代のキリスト教界はこのコロナ禍でどのような対応をしてきたのかということを、イラストや写真、ニュース画像などを使いながら示してくださいました。キリスト教界のみならず、他の宗教界にも見られる、信仰とコロナ対策の矛盾等をも指摘されました。